ちょいと時間潰しに読めるかと思って、文庫本を買いました。
最近は、久しぶりに軽い小説を読んだりもするのです。
買った本の題名は、「川の深さは」です。
作家は、「福井晴敏」って人でした。
この作家の書いた本を読むのは初めてでした。
後で気付いたのですが、この作家って「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」を書いた人だったのです。
そう言えば、横に「Twelve Y.O.」という江戸川乱歩賞受賞作とか書いた文庫本も置いてありました。
読んでみて、内容はさして深いとは思えなかったのですが、そのこともあってか一日で一気読みできました。
「これぐらいなら、ちょうど良い暇つぶし」と思って、次にデビュー作と言われている「Twelve Y.O.」も買って読みました。
これも一気読みしました。
すると、「川の深さは」が「Twerve Y.O.」よりも先に書かれていたことが分かりました。
文庫本の発売順としては、「Twelve Y.O.」、「亡国のイージス」、「川の深さは」なのです。
ところが、話の流れは「川の深さは」の話を皮切りに、後に続く2編の話がリンクしていっていました。
「川の深さは」が、江戸川乱歩賞の最終選考に残ったけれども次点だったので刊行されず、結構売れた2作品の後になったということらしいです。
偶然とはいえ、有名になってしまった2作品よりも先に、「川の深さは」を読んだのが結果的には連結された話全体のストーリーを見渡せることになりました。
ラッキーだったようです。