「終戦のローレライ」を読み終えました。
今回は、先に映画(DVD)を見てから原作を読みました。
原作は、映画化を前提に書かれたということでしたが、まったくの別物というのが感想です。
登場人物の役割そのものが、何人かを除いて原作と映画では大きく異なりました。
文庫本4冊にも上る原作を、2時間にも満たない映画にしたてるところに無理があるのは当然ですが、それにしても変わりすぎという印象を受けました。
終わり方も違いました。
映画を見て満足するのではなく、是非とも原作を読んでもらいたいものです。
「川の深さは」から「終戦のローレライ」に至る福井晴敏氏の作品には、同じテーマが流れています。
現在の日本人あるいは日本が考えていかなければならない課題が盛り込まれています。
昨夜、「TVタックル」という番組で元外務官僚だった方が発言しているのを聞いて、益々その思いが強くなりました。
「福井氏は、これからも同じ様なテーマを盛り込んだ小説を書いていくのだろうか」
少し興味があります。